コラムコーナーを新設しました。

さて、今週はナビゲーションに「コラム」の項を新設、下記のテーマで全三回の記事と補遺をアップしました。

 

〈蛮族の王〉への視線―『ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン』をめぐって―

 

短編小説『王殺し』のきっかけになった、スペインのインカ帝国征服をテーマにした映画と原作戯曲、関連して影響を受けた小説、アートなどのご紹介です。

  

小説は南米に住む架空の「蛮族の王」と、十九世紀のイギリスの探検隊の出会いを描いたもので、元は2008年に同人誌で発行し、その後kindleでも配信してたくさんの方にお読みいただいています。たぶんうちの本では『追憶のシャーロック・ホームズ』に次いでたくさんお読みいただいていると思います。『追憶…』はホームズさんのネームバリューに負っている面が大きいので、自分にとって『王殺し』はオリジナル作品で受け入れていただいた嚆矢みたいな存在です。(幸運な偶然で頂いたいろんな形でのお力添えに、言葉では表せないくらいの感謝を感じています)

 

この作品については、レビュー以外でもとてもディープなご感想をメール等で頂いております。お読みになった方々のなかで展開して、自分は想像しなかった解釈もお聞きできたりしました。作品として理想的な展開をしてくれていると思います。(作者の存在が透明になって意識されず、作品と読者様がダイレクトにリンクするのは、特にフィクションでは理想だと思っています。これは自分が読む場合もそう感じます)

  

今回アップしたコラムでご紹介しているものは、あまり知られていないものばかりですが、『王殺し』を気に入っていただけた方にはご趣味に合う可能性が高いと思います。ぜひ作品ハンティング(?)の足しにしていただけたらと思います。もちろん小説未読の方にもぜひ!これらの作品をオススメしたくて作ったような同人誌でしたので。(笑)