無料配信とドイツストア

先週末は、History: 低体温男子イアン・ワージングのハロウィーンの1月の無料配信をしました。新たにダウンロードしてくださった皆様、ありがとうございました。お楽しみいただけたでしょうか。もしお気に召していただけたら、同キャラクターの前作ネガティヴ・ケイパビリティ:絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行もこのサイトでお試し読みを公開しておりますので、ぜひご覧下さい。こちらは少しコミカルでほんわかしたところがあります。(Historyのほうがちょっぴりビターですね) 

 

無料配信は月一回程度続けていく予定ですので、今回ご縁がなかった方はまたぜひよろしくお願いします。予定は決定次第商品ページにも掲載しますし、こちらでも告知いたします。

  

イアン・ワージングシリーズを知っていただくためにしているキャンペーンなので、もちろん日本ストアが眼目なのですが、毎回海外のストアでもちらほらとダウンロードしていただいています。海外の腐女子さん(といってもこれが読めるということは現地在住の日本人の方か、少なくとも日本語が読める方)にも読んでいただけていると思うと嬉しいです。BL系のツボというのはとても多様化していて、うちのアプローチはその中でもかなりマイノリティーだと思いますが、全世界で考えれば……ちりも積もればなんとやら、でお仲間はいると思います。ゆるゆるとがんばろうと思います。(笑)

  

今回は、無料中になぜかドイツで、前作の長編のほうをちらほらお読みいただきました。日本ではまだ始まっていませんが、海外のほとんどのストアでは月々定額でkindle本が読み放題kindle Unlimitedというプログラムがあるので、そちらのご利用です。(無名作者にとってはきっかけになるプログラムなので、早く日本でも展開してほしい…!)読了ページ数だけはこちらでもレポートでわかる仕組みなのですが、ページ数を見ると、ちょうどお二人が読了してくださった感じかと思います。海外ストアの場合日本語本へのアクセス自体が少なく、同日にたくさんの方がアクセスしてくださったとは考えにくいので…。(あるいは、ページ換算が商品ページで出る数字と違うことも考えられます。その場合はお一人かもしれません)

 

 

逆にそのために、1~2冊の動きでもランキングに大きく影響するのが海外ストア。今回も日本語e-bookの「Fantasy-, Horror- & Science Fiction」と 「Liebesromane」で1位になっていました。前者のファンタジー、ホラー&SFに含まれているのは、「超常現象」をキーワードに含めたので、その影響だと思います。後者は…ドイツ語はわからないのですが、たぶん恋愛小説、ロマンス小説程度の意味かと思います。BLという括りがないストアでは、以前フランスストアでも、機械翻訳で見て恋愛小説というニュアンスかな?というジャンルに入れていただいてました。

 

でもこのランキングは純粋にタイミングの問題なので、数字よりも「読了していただけた」(らしい)ことが嬉しいです。わりと長いお話なので、途中で飽きずに読了していただけたということは、たぶん気に入っていただけたのではないかと… 読み放題プランなら特に…思います。というか、信じることにします。(^^;)

 

いずれにせよめったに無いことなので(笑)、記念に画面を記録します。感謝でございます。m(_ _)m


さっき見に行ったところまだ1位のままなので、つまりこのジャンル全体の動きが少ないということなのですが、読了していただけた(たぶん)のはやはり嬉しいです。ご感想を伺えたらもっと嬉しいんですが…。この作品、もちろん中身は日本語で舞台はイギリスなんですが、最初にダウンロード・読了してくださったのは、なぜか日本ストアでなくフランスストアだったんです。これはごく個人的な印象ですが、腑に落ちました。

 

じつは作品のなかで扱ったモチーフのひとつに、「これちょっと現実離れして見えるかな?」と心配なものがあったのです。それが、その後見たフランス映画(『ぼくを葬る(おくる)』)で同じようなシチュエーションが出てきて、少なくともあの映画くらいの「リアリティの匙加減」で描きうるモチーフだよね、と確認できて安心したのでした。お仲間を見つけないと心配というのは小心すぎだと反省していますが(^^;)、それから大雑把な意味で「フランス」に対する、ちょっとしたご縁を勝手に感じています。(笑)

 

イアンのシリーズは、今次の作品に向けて「仕込み」をしています。マイルドなBL系寅さん(笑)で、ちょっと不思議なモチーフとある程度のリアルな設定を絡める…という方向を継続するつもりです。入れたいモチーフもだいたい決まってはいるのですが、今は物語そのものの資料というより、イアンという人自身を知ろうといろいろ手を出しています。これについてはまた改めて。