《コラム》

〈蛮族の王〉への視線―『ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン』をめぐって―

小説『王殺し』を書くきっかけになった萌え映画と戯曲、その他についてのコラムです。元は小説と共に、2008年に発行した同人誌『蛮族の王―陵辱される太陽―』に収録していたものです。本文は三回に分け、ほとんどそのままで掲載します。 (ネットなのできっかけになったビデオクリップを加えたかったのですが、Youtubeから消えてしまったのがなんとも残念です☆)このページはまえがきと本文三回分+補遺のリンクページになります。 


まえがき

 『王殺し』を書くきっかけになったのは、Youtubeで拾った『Royal Hunt of the Sun』という映画の一シーンでした。スペインによるペルー(インカ帝国)征服を扱った1969年の映画で、スペインの将軍ピサロと、拘束されたインカ皇帝アタワルパに奇妙な友情がめばえるシーンです。アタワルパ役のクリストファー・プラマー(『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐が胸毛を剃り(!)、黒い長髪で魅力的に演じていますの、予想外の肉体美に萌え狂った、というのが正直なところですが…(笑)。

 

とにかくこれは買わなくちゃ!と思ったのですが、残念ながら日本では『ピサロ将軍』のタイトルでテレビ放映しただけだそうで、DVDが出ていません。あきらめきれず、海外版DVDと原作戯曲の翻訳(『アマデウス』や『エクウス』でおなじみのピーター・シェーファー作。残念ながら国内では絶版。しくしく)をあたったところ…やはり素晴らしく触発的な作品でした!(腐女子には特に!(笑))作られるのが40年ほど遅ければ、コミケでやおい本がたくさん買えたのに…などとくやしかったり(笑)。

 

…そんなわけで、ここでは映画と戯曲をおりまぜてご紹介させていただきつつ、魅力的な「蛮族の王」のイメージ…そしてそれを見る征服者(ヨーロッパ人男性)の視線を深読みしてみたいと思います。後半ではイモヅル式にイメージがつながった作品も含めて、このジャンル(?)の魅力を無駄に総括いたします。(笑)少々おつきあいくださいませ。 



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