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「ぎっくり背中」とコミケ御礼と反省

記事の前に:

1/1に起こった能登半島地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。余震が続き、たくさんの方が大変な状況におられることに心が痛みます。早く状況が収束することを祈ります。

 

自分は関東在住で今回地震が起こった地域に親族等はいないのですが、大好きな漫画家の坂田靖子先生が金沢在住で陰ながら案じております。正直こんな時に自分の小さな災難など書くのはナンセンスに感じられますが、通常の日誌記事を更新させていただきます。

 

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ぎっくり背中

大晦日の夜のこと、姿勢を変えた拍子に背中の腰に近い辺りが「きくっ」となりまして、翌日初詣で歩くうちに痛みが広がってひどくなり、帰って検索したら「ぎっくり背中」というものだと知りました。感触としては「首を寝違えて動かせない・動かすと痛みが走る」が背中に起こっている感じです。調べた限りではぎっくり腰とはメカニズムが異なるそうで、肉離れが背中で起こったようなものだそうです。実感として納得です。対処は痛みのひどいうちはとにかく安静。早くわかっていれば初詣など行かなかったのに……。

 

そんなわけで、元旦後半から養生モードになり、二日目はほとんど動けず、三日目の午後にようやく少し動き回れるようになりました。今はセキをしても激痛とまではいかなくなっています。日柄ものなので無理せず待つしかなさそうですが、ネットで見た標準的な経過だと

・最初の二日間は痛みが増す

・三日目から痛みが軽減

・治るまで7日程度

…この通りに経過してるので、松の内台無しが確定いたしました。(^^;) 部屋の断捨離を進めようと思っていたのですが、重いものなど持てないのでお預けです。

 

でも12月中はコミケ準備と家のアレコレで通常比200%くらいの労働状況だったので、強制的に休養を取らされるのはむしろ良いのかもしれません。おかげで図書館から借りていた本なども読めていますし。コミケ前に起こらなかっただけでも感謝するべきですね。荷物を宅配にせず当日カートで運んだので、これがコミケ前だったらと思うとぞっとします。もっとも、その「カート運び」が背中に負担をかけた原因のひとつかもですが……(たまごが先か、鶏が先か…???)

 

コミケ御礼と反省

さて、そのコミケ。個人ブログのほうで詳しくご報告しましたが、たくさんの方にお立ち寄りいただき、本当にありがとうございました。コミケの空気自体が久しぶりで、なんとも楽しく、癒されもした一日でした。「予想外」の連続でしたが、一番嬉しかったのは、作品のご感想を伺えたことです。何よりの励みになりました。

 

一方、反省というか今後の課題として、(コミティアでもそうでしたが)周りのサークルさんのなさっていることがとても勉強になりました。まず、「自分が売っている本を口頭でわかりやすく説明できなくては」ということ。セールストークとは言いませんが、「どんな本なのか」「その場で」「瞬時に」アピールすること。なかなか苦手です。webカタログには詳しく書き込んだのですが、大半の方…99.9999...%の方は、「たまたま通りかかった」方々なのです。自分は口下手に拍車がかかっていますが💦、努力しなくてはいけないと思いました。特にコミケでは。(もっとのんびりしたイベントであれば、一つ一つのサークルに割く時間も変わってくるでしょうけれど)

 

そしてイベントの特性に合わせること。このところオリジナルオンリーばかり出ていたため、「二次創作が当たり前」のコミケ向けに頭を戻せていませんでした。昔はそういうイベントばかり出ていたので、逆にオリジナルオンリーに合わせる時苦労していましたが、逆が起こったわけです。具体的には、二次的要素のあるものではそのネタ元が、オリジナル作品ではオリジナルであることが「一目で」わからなくてはいけない。今回初売りだった新装版『脳人形の館』はピーター・カッシングとクリストファー・リー当て書きですが、見本誌に彼らの名前はありませんでした。コミティアに持って行ったときのままで、テキストでは英国ホラーへのオマージュであることしか謳っていなかったのです(表紙絵はカッシングの似顔ですがリーはいません)。コミケで働くのは「ジャンルの力」なのですから、これでは彼ら二人に関心のある方の目にさえ留めていただくのは難しい。そのためか、カッシング本はお話して初めてそれに気づいて購入してくださった方が大半でした。

 

逆にオリジナルのイアン・ワージングシリーズは、「オリジナル」とは書いていませんでした。立ち止まってくださった方にご説明している時、「これは何が下敷きですか?」「予備知識がいりますか?」と聞かれ、初めて「オリジナルであることがわからない展示の仕方だった」ことに気づきました。コミケでは二次が当たり前なのですから「元ネタがわからない二次?」と映ったことでしょう。

 

これらの手落ちは、「webカタログに詳しく書いたから」という意識があったことから来ます。もちろん読んで下さった方もおられるとは思いますが、コミケくらいの規模になるとカタログにはあまり頼れないのだと痛感しました。特にうちのような「マイナーなジャンル」では。そのキーワードで検索する方自体があまりいないはずです。

 

それに関連して、やはり「通りすがりの方にもお配りできるペーパー」を作るべきだったと思いました。じつは今回できなかったのは、(時間の不足もありますが)レーザープリンタが故障してしまったことも大きいです。レーザーならテキストの多いペーパーを気楽に刷れていたのですが、今回はそれができず、インクジェットのポストカードにサイトや販売サイトのQRコードを刷っただけでした。見た目はスッキリしてますが、これではアクセスしていただかないと何もわからない。一目で見られる紙情報をお渡しできれば、貴重な機会を活かせたのになー……と反省しています。

 

おおざっぱに言えば「コミケならでは」の特性を忘れて努力を怠ったことが反省点です。正直これが限界でもありましたが、「コミケだー♥」というだけで舞い上がっていましたね。(「お前が落ち着け!」(^^;)) それでも普段のイベントの10倍くらいは販売できたのですから、コミケはすごいところです。イベントが変わるとまた気をつけるべきところも変わるので、その都度意識しなくてはと思います。

 

『美学としてのJUNE』「まさかの」完売問題

そんなわけで今回、『美学としてのJUNE』がまさかの完売となりました。本当にありがとうございました。(こだわりのある本なので、なんらかの形でご感想を伺えたら嬉しいです…☆)喜ばしいばかりなのですが、困ったことも。じつはすでに申し込んでいる「2/25のコミティア」と「3/10のJ庭」のサークルカットがこの本なのです。というのは、新刊だったJ庭以外ではほとんど動かない本だったので、コミケでもそうだろうと予測したから。逆に先日久しぶりに参加したコミティアでは、感触として「マニアックなテキスト主体の本」を読んでくださる方が比較的おられそうだったこと、また、一番フィットしているはずのJ庭ではサークルカットにしたことがなかった(なんと新刊時も突発だったので載ってない!)ので、今回きちんとフィーチャーして、新たな読者様に(お一人でもお二人でも)出会えれば……との思いがあったのです。ところがこんなことになってしまい、頭を抱えています。

 

増刷すると、たぶん確実に在庫がずっと残ります(というのは、今回まとまった数が売れたのはたぶん「コミケマジック」だから。非現実的な夢は見ません(笑))。予算的にもシビアな状況なので、次の別の本に残しておきたい気持ちがあります。kindle版のご案内カードを代わりに無料配布、というのも考えたんですが、「サークルカットでメインになってるのにスペースに行ってみたら電子版の宣伝しか無い」というのはどうなんだと。いや、そんなに当てにしてくださる方がおられるかどうかも果てしなく疑問なので、余計に悩むところです。もう少し悩みます。『脳人形』のkindle版問題も解決していないので……うーん、2024年も課題多き幕開けです。